外壁塗装 吹き付け工法のメリット・デメリットは
外壁塗装の工事を依頼した場合には、その最終的な工程の一つとして、仕上げの塗装を必ず行うことになるでしょう。この仕上げの方法には手塗りやローラーなどさまざまなものがありますが、その一つに吹き付けと呼ばれるものがあります。
吹き付け作業とは、塗料を霧の状態にして外壁に吹き付ける方法であり、スプレーガンと呼ばれる道具をもちいておこなうことになるでしょう。この方法にはメリットもあればデメリットもあるため、その特徴などをしっかりと把握しておくことが大切です。
吹き付け工法のメリットとしてあげられることは、多様な仕上がりを演出できることが挙げられます。
複雑な模様や重厚感のある雰囲気、でこぼこのある立体感など、人により好む仕上がりは様々です。このような仕上がりに対応できるものが吹き付け工法であり、最大のメリットとも言えるでしょう。また塗膜の品質を均一にすることができ、より多くの膜の厚さをつけやすい方法でもあるため、美しくきれいに仕上がるのも特徴です。
しかしこれらは職人に高い技術力が求められるため、腕の良い職人が施工した場合には、美しい仕上がりが期待できると考えておいた方が安心です。
二つ目には補修した跡が分かりにくく、仕上がりの特徴の一つである重厚感を長く維持できる点です。特にタイルに吹きつけを行った場合において、この利点は大きく発揮されることになるでしょう。
三つ目は広範囲の塗装でも短時間で効率よく行えることが挙げられます。施工が早く済むので、業者に依頼する場合には、経済的な面でもメリットを得やすくなります。
反対にデメリットとしてあげられることは、塗料の無駄が非常に多いことです。エアスプレーガンと呼ばれるものを用いることになりますが、このスプレーガンから噴射される塗料は、非常に飛び散りが多い特徴があります。
そのため無駄な部分に飛び散ってしまい、ロスが多く発生することになるでしょう。
実際に塗装をおこなう場合は、そのロスを見込んだうえで塗装ができるように塗布することになります。
また二つ目には、養生に手間や時間が必要となることが挙げられます。
スプレーガンで噴射をすることになるため、塗料の飛び散り対策をしっかりと行わなければなりません。周辺の住宅はもちろんのこと、植木や車など、飛び散りが考えられるすべての場所に養生を行う必要があるでしょう。
さらには職人に高い技術が求められることです。近年では吹き付け工法を避ける業者も多く、未経験の職人が多いのが現状です。高い技術を持つ職人を探すためにも、口コミで評判などをしっかりと確認することが大切です。