高槻市で外壁のシールの劣化を放置する?対策と修繕方法
高槻市は大阪府の北部に位置し、大阪と京都の間にある便利な住宅地です。新築の住宅やマンションも多いですが、築年数が経過した建物では「外壁のシール(シーリング)」の劣化が問題となることがあります。
外壁のシールは建物の防水性を維持する重要な部分ですが、劣化するとさまざまなトラブルを引き起こします。今回は、高槻市の気候や住宅事情に触れながら、外壁シールの劣化を放置するとどのような問題が発生するのか、また、その対策について解説します。
目次
高槻市の気候と外壁シールの劣化
1. 高槻市の気候の特徴
高槻市は大阪府の中でも比較的自然が多く、北部には山間部が広がっています。気候は温暖ですが、以下のような特徴があります。
- 夏は高温多湿で、雨が多い(梅雨や台風時の降水量が多い)
- 冬は寒暖差が大きく、霜や雪が降ることもある
- 年間を通じて雨風が強いことがある(特に秋の台風シーズン)
このような環境では、外壁のシール部分に負担がかかりやすく、劣化が早まる原因になります。
2. 外壁のシール(シーリング)とは?
外壁のシール(シーリング)とは、建物の外壁の継ぎ目や窓枠の隙間に充填されているゴム状の素材のことです。シリコンやウレタンなどの材料が使われており、以下のような役割を担っています。
- 防水性の確保(雨水の侵入を防ぐ)
- 建物の伸縮に対応(気温や湿度の変化による外壁の膨張・収縮を吸収)
- 防音・断熱効果の向上
しかし、このシール部分は10年ほど経過すると劣化が進み、適切な補修をしなければさまざまなトラブルを引き起こします。
【 シールの劣化一例 】



外壁のシールの劣化を放置するとどうなる?
1. 雨漏りが発生する
シールが劣化すると、ひび割れや隙間ができ、そこから雨水が侵入しやすくなります。最初は小さな隙間でも、繰り返しの雨風で徐々に水が建物内部に入り込み、雨漏りの原因となります。
放置するとどうなる?
- 建物内部の柱や壁が水を含み、腐食する
- カビやシロアリの発生リスクが高まる
- 室内の壁紙が剥がれる、シミができる
2. 外壁の剥がれ・ひび割れが進行する
シールの劣化により、外壁材が適切に固定されず、ひび割れや剥がれが進行します。特に、高槻市のように寒暖差のある地域では、冬場の冷え込みによって「凍害」が発生しやすくなります。
放置するとどうなる?
- 外壁が崩れ落ちるリスクがある
- 修繕費用が高額になる(外壁塗装や張り替えが必要になる)
- 見た目が悪くなり、住宅の資産価値が下がる
3. 建物の耐震性が低下する
シールが劣化して外壁の固定力が弱まると、地震の際に揺れを吸収しにくくなります。高槻市は過去に大きな地震(2018年の大阪北部地震)を経験しており、耐震性の維持は非常に重要です。
放置するとどうなる?
- 小さな地震でも外壁が損傷しやすくなる
- 震災後の修復が大規模になり、コストがかかる
4. 断熱・防音性能が低下する
シールが劣化すると、隙間風が入りやすくなり、室内の快適性が低下します。特に冬場は冷気が入り込み、暖房効率が悪くなります。また、外の音が室内に入りやすくなり、生活環境にも影響を与えます。
放置するとどうなる?
- 冬は寒く、夏は暑い家になる
- エアコンの電気代が高くなる
- 外の騒音が気になり、生活の質が下がる
外壁のシールの劣化を防ぐ方法
1. 定期的な点検を行う
一般的に、外壁のシールの寿命は10〜15年と言われています。築10年以上の住宅は、一度プロの業者に点検を依頼し、劣化状況を確認するのがベストです。
2. 早めの補修を行う
シールにひび割れや剥がれが見られた場合、早めに補修を行いましょう。部分的な補修で済む場合もあれば、全面的にシールの打ち替えが必要な場合もあります。
3. 防水性の高いシール材を使用する
近年では、耐久性の高いシール材(変成シリコンや高耐久ウレタン)が登場しており、これらを使用すると劣化しにくくなります。
4. 外壁塗装と同時にシールの補修を行う
外壁塗装を行う際にシールの補修も一緒に行うと、建物全体のメンテナンスが効率よくできます。塗装とシールの耐久年数を揃えることで、次回のメンテナンスのタイミングも分かりやすくなります。
まとめ
高槻市の住宅において、外壁のシールの劣化を放置すると、雨漏りや外壁の剥がれ、耐震性の低下などさまざまなリスクを引き起こします。定期的な点検と早めの補修を心がけることで、建物の寿命を延ばし、快適な住環境を維持することができます。
特に、高槻市は気候の影響を受けやすい地域なので、シールの状態をこまめにチェックし、必要に応じて専門業者に相談することをおすすめします。適切なメンテナンスを行い、大切な家を長く守りましょう。
【 施工事例 】


