新築や塗り替えから2年ほどで、塗料に影響が出始めます。鮮やかだった色が変色する程度で大きな劣化ではありませんが、気になり始めたらそろそろ塗り替えのタイミングかもしれません。
外壁を手で触った時に、白い粉がつく状態を「チョーキング(白亜化現象)」と言います。チョークを指で触った時に手が白くなる状態に似ています。塗膜が劣化して防水効果が弱くなっています。
外壁の防水効果がなくなると常に湿気を帯びた状態になるため、カビやコケが付着しやすくなります。しっかり洗い流し、塗装で防水する必要があります。
外壁同士の隙間や窓周りを埋める目地の「コーキング(シーリング)」が劣化すると、そこから水分や湿気が入り込んでしまいます。コーキングを打ち直して塗装をしましょう。
金属系サイディングやトタン、金属部材が錆びている状態は重症と言える劣化です。サビを放置し続けていると穴があいてしまい、そこから水分が侵入してきます。
劣化がひどくなると、塗膜に細いひび割れ(ヘアークラック)が入ります。ここから水分が浸透していき、下地の腐食につながるのです。外壁材が割れる「構造クラック」になる前に、補修と塗り替えを早急に行わなければなりません。