外壁塗装の剥がれの原因と対策について
外壁は家を守っているものであり、紫外線や雨、風や雪などに昼夜問わずさらされているため、たとえ状態が良いとしても少しずつ経年劣化していることが多いです。
ですが外壁塗装が剥がれている場合においては、経年劣化によって生じることは少なく、塗装を行った工事会社の施工不良などが原因となっていることが多いです。さらに最初は不具合が生じている部分が小さくてもその場所を放置してしまった場合、そこから雨水や雪が侵入してしまい、外壁の塗装を徐々に剥がして面積を広げてしまうため、見つけ次第対策を講じなくてはなりません。
外壁塗装において生じる現象には剥がれの他に、膨れやチョーキング現象、ひび割れやカビやコケが生える、錆や汚れがこびりつくなどがあげられます。外壁塗装がきちんとしていないとたとえ新築であっても築年数が経っているように見えてしまい、景観を損ねてしまいまうほか、放置をした場合は内部の防水シートに影響を及ぼし家自体の強度などにも問題を生じさせてしまいます。
塗装が剥がれる原因は、家の外壁と塗料がきちんと密着していないことがまずあげられます。
密着は大変重要であり、しっかりと下地処理を行わなかったり、間違っている下塗り塗料を選んだりした場合に起こりやすくなっています。
この他には、塗装会社がたとえしっかりと施工をしていたとしても、建物の立地によっては本来の耐用年数よりも早くに不具合が生じることもあります。ですが、建物の立地による場合は塗り替えや施工をして1年から3年以内に生じることはなく、この期間内に起きている場合は塗装を施した業者の施工不良の可能性も考えられます。
施主自身が塗装についての知識がある場合は施工途中で指摘することもできますが、ほとんどの場合塗装の知識はありません。そのためこのようなことが起こらないようにするにはその家の立地に合わせたサイディングを選ぶ、業者に渡された見積書を見て下塗り材の塗料を確認して今の下地に合っているかを照らし合わせることが重要です。
何社かに依頼をするのも良いので、その場合は下地材に何を使用するのかを聞くようにしてください。きちんと説明をしてくれる会社に依頼をすると失敗するリスクを少なくすることができます。
外壁塗装の剥がれは塗装してすぐに現れるのではなく、2年ほど経った頃に突然起こることが多いです。しっかりと行っている場合は10年から15年は維持をすることができるので、剥がれが生じたのが早い場合は塗装を行った会社だけでなく、他の外壁塗装業者や設計事務所など専門科にも相談をし、補修を進めていくようにします。