外壁の塗り替え工事のポイント
外壁の塗り替え工事には、外壁塗装の塗り直しによるリフレッシュや防水性の確保に、長寿命化といったメリットがあります。
塗装は建物を守るコーティングのようなものですから、劣化状態で放置するとむしろ建物が傷みやすくなります。
外壁の塗り替えを検討する場合は、工事の前に性能の優れる塗料を選んだり、丁寧に施工してくれる会社を探して依頼するのが賢明です。
塗料は防水性能が高く紫外線に強いものが狙い目で、壁を雨漏りや水の浸入から守るだけでなく、外壁のひび割れも防ぐ効果に期待できます。
ただ、防水性の塗料は施工が重要で、施工に適した日に正しい手順で工事しないと、外壁塗装がベタベタしたり膨れが生じることになります。
だからこそ確かな技術と経験を持っている、信頼できるプロに任せる必要があるわけです。
家が住宅の密集地にある場合は、ニオイが控えめで乾きが早く作業性も良好な水性塗料が有力です。
コスト的にも比較的手頃ですから、安くて早い外壁塗装工事が実現します。
従来は油性塗料に性能面で劣っていましたが、近年は技術の向上と改良により、性能がかなり上がっています。
油性塗料は溶剤を使い塗装するのが特徴で、優れた密着性と耐久性を発揮します。
しかし、ニオイの強い溶剤を使用する必要がありますから、住宅が密集している場所での作業には不向きです。
主剤と硬化剤を混ぜる作業も必要ですし、乾燥に長く時間が掛かる傾向なので、作業時間全体が長くなりがちです。
その為、油性塗料を使った外壁の塗り替えには、様々な条件のクリアが必要だといえるでしょう。
外壁塗装の内で、防水性を狙って行う塗装については、下地作りや下塗りが仕上がりに影響するので重要です。
例えばひび割れを埋めたり、隙間なく丁寧に塗るといった作業が求められます。
塗り替え工事で特に大切なのは、外壁の傷みが小さい段階で外壁塗装を行うことです。
いわゆるクラックと呼ばれるひび割れが小さい場合は、塗装のみで補修できる可能性があります。
ところが、ひび割れが広がり水が浸入しやすくなると、塗料を塗るだけでは対処できなくなります。
コストも手間も掛かるようになってしまうので、早め早めに塗り替えを検討することをおすすめします。
ヘアークラックという微細なクラックは対処しやすく、逆にモルタル壁の収縮で起こる乾燥クラック、建物の欠陥や地震などの影響で発生する構造クラックは厄介です。
家を守る基本は外側にあって、そこに不備が存在すると建物内部に影響が及びますから、プロに相談して診断を受けたり塗料の選択や塗替えを検討することが大切です。